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2016-①イスラフィール/ロバート・A・ハインライン「ヨブ」斉藤伯好/訳

先に、キリスト生誕を祝うラッパ吹き天使エヴァンゲリオルを紹介したが、今回は最後の審判の始まりを告げるラッパ;復活の時に鳴らされるラッパを吹く天使イスラフィールである。
どんなラッパかというと「ラッパが全身の骨を震わせ、<大いなる声>はこれまでわたしが耳にしたことがないような大音響となって轟いている。歓喜と勝利の声だ」。まさにベェートーベンの第九「喜びの歌」とオズの魔法使いの「オーバー・ザ・レインボー」をアレンジして「ロッキーのテーマ」の如く雄々しく勇壮に仕立て上げたファンファーレとなるとメイナード・ファーガソンだろうね。2016.5.15記

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天国のどこにいても適用される黄金律はね''位階に相応の特典あり’’(Rank Hath It’s Priviledge)つまり、{RHIP}よ。


 ハインライン77歳の時の作品だそうだ。SFの大家が旧約聖書ヨブ記をパロった傑作と言われてもイスラエルの民が新旧聖書として綴った彼らの受難と救済の歴史を門外で聞きかじった程度の知識では、理解不能、評価もできぬ。ただ、作者の老境に至っても尚衰えぬ創作意欲には脱帽。今に至っても宗教を世界理解の方法として用いられる方々が多い中、宗教のいかがわしい側面をおちょくるにSFは有効な方法だなと感心。半面、絶対神の語る真実をタイムスリップ~次元転換、嘘八百によって虚構に帰してしまう残酷さには、宗教とは似て非なるとは言い難い方法の独善性が見える。
 神の約束の地にさえ自ずからなるRHIPがある。SFに自己欺瞞を回避する黄金律があるのか。2016.5.26記



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